蔚山・彦陽の雨の日カフェ、レモンクリームチーズシナモンロール|MUG

要約

MUG(카페 먹)は蔚山広域市蔚州郡上北面香山多開路90にある、山と森に囲まれた大型ベーカリーカフェ。雨の日の午後2時ごろMUGを訪れ、大きな窓の前の席でレモンクリームチーズシナモンロールとレミントンケーキ、アメリカーノとアボカドスムージーを味わい、入口のギャラリーと屋外庭園まで巡った。午後2時にはパンがほぼ売り切れていたが、ギャラリー・ベーカリー・庭園が一続きになった構成のおかげで、雨の日のデートコースとして2〜3時間があっという間に過ぎた。

森に囲まれた蔚山・彦陽の大型カフェMUGの全景

確認済みの情報

場所
蔚山広域市蔚州郡上北面香山多開路90
注文メニュー
アメリカーノ、アボカドスムージー、レモンクリームチーズシナモンロール、レミントンケーキ
パン売切れ
午後2時ごろの訪問時、パンはほぼ売り切れ
座席
大きな窓の前に2〜4人用テーブル、屋外にも緑のテーブルと椅子が多数
ペット同伴
広い屋外スペースで犬の同伴が可能
空間構成
入口ギャラリー、大型の室内、生態池のある屋外庭園、散策路

2026年8月30日 訪問時点の記載

森に囲まれた蔚山・彦陽の大型カフェMUGの全景

蔚山・彦陽で行ってみたい場所を探しながらドライブしているなら、上北面のMUG(카페 먹)を一休みスポットとしておすすめしたい。山と森に囲まれた大型ベーカリーカフェで、広い室内と屋外庭園はもちろん、入口から作品を鑑賞できる小さなギャラリー空間まで備えている。ただコーヒーとデザートを楽しむ場所というより、自然と建築、アートを一緒に体験できる空間に近い。

特に雨の日には、蔚山のデートコースとしてもよく挙がるMUGの雰囲気がより落ち着いたものになる。大きな窓の向こうに、しっとり濡れた庭園と山の稜線を眺められるので、屋外活動をしなくても十分に旅行気分を味わえる。蔚山の大型カフェでありながら、彦陽のドライブコース、雨の日デートの場所としてもよく似合う場所だ。

MUGがより特別に感じられるのは、この場所に込められた物語のためだ。今カフェが建つ土地は、もともと20年以上造園樹を育てていた場所だったという。しかし山火事で多くを失った後、再び木を植え、道を作りながら少しずつ新しい空間を作り上げてきた。喪失の痕跡を隠すのではなく建築と庭園の中に残し、再び人々が滞在できる空間に変えたという話を知って見て回ると、カフェの風景が少し違って見える。

MUGの外観はなぜ黒い木材なのか

MUGの内部と外観でよく見られる黒く濃い木材は、ただ雰囲気を出すために選んだ素材ではないという。2013年の山火事で長年育ててきた造園樹が被害を受けた痛ましい記憶を空間に残すため、炭化木を建築材料として使った。

普通、痛ましい痕跡は隠すものだが、ここではむしろ空間の一部として表に出しているのが印象的だ。焼けた森を連想させる濃い外壁と、その周りで再び育っている緑の木が対比されることで、MUGが伝えたい「回復」という物語も自然に感じられる。

屋外には山火事の当時も生き残った欅(けやき)の木があり、木を切る代わりに木の位置を考慮して建物を設計したという。実際に屋外テラスを歩いていると、建物が木々の間を自然に曲がりながら続いているように見える。ただきれいな造園を新しく作った場所ではなく、既存の自然と時間を抱いて作られた空間という点で、より一層印象に残った。

炭化木の外壁が続くMUGの建物

MUGの外観と屋外庭園を巡る

MUGに到着すると、まず長い曲線を描く濃い色の建物が目に入る。派手な装飾よりも黒い外壁と大きなガラス窓で構成されたすっきりした外観だからこそ、周囲の森と緑の風景がより一層引き立つ。

建物の前方には細長く水面が広がる水景が作られている。静かな水面に建物と木、空が映り込み、曇った日でも風情がある。雨が降った日には、水面に落ちる雨粒まで加わって、普段とはまた違った雰囲気を作ってくれる。

カフェの裏側と横にも屋外庭園が広く続く。きちんと整えられた庭というより、既存の自然をできるだけ生かしたような姿だ。大きな自然石と木、土の道が調和し、小さな生態池には蓮の葉と水生植物が育っていて、軽く散策するのにちょうどいい。天気がもっと良ければ、蔚山のデートコースとしてぜひおすすめしたい!!

MUGの屋外庭園と木々が見える風景

2013年の大規模な山火事の際、周辺の多くの木が被害を受けたが、5本の欅の木は力の限りその場所を守り抜いたという。MUGはこの欅の木々を損なわず、そのまま保存するために建築設計の段階から木の位置を反映した。なかなか意味深い場所だった。

山火事を生き延びたMUGの欅の木
欅の木陰が差す屋外スペース

今は蔚山の大型カフェを訪れる人々が一休みする木陰となり、傷を乗り越えて再び生き返った空間の意味をより特別に伝えている。彦陽で行ってみたい場所として、思っていたより本当に人気だった。

森へ続くMUGの屋外階段と散策路

途中に階段と散策路が続いていて、森の近くまで歩いてみることができる。屋外には緑色のテーブルと椅子もたっぷり置かれていて、天気の良い日には森の中のカフェのように利用できる。

木の下に置かれたMUGの緑色の屋外テーブル

木の下の席が多く、初夏や秋には屋外席の雰囲気もかなり良さそうだ。犬と一緒に利用できる広い屋外スペースもあるので、愛犬とのお出かけ先を探している場合にも注目してみる価値がある。

入口からすぐ続く小さなギャラリー

MUGで意外に印象的だったのは、入口からすぐ続くギャラリー空間だった。カフェに入ってすぐに注文カウンターが見える一般的な大型カフェとは、少し動線が違う。まず高い天井と白い壁で構成された小さな展示空間が現れ、壁に沿っていくつもの作品が掛かっている。

作品を一つずつゆっくり眺めながら奥へ進んでいくと、自然にカフェ空間へつながる。ごく大きな美術館ではないが、コーヒーを飲みに来たついでに気軽に作品を鑑賞できて、なかなか面白い構成だ。

MUG入口の小さなギャラリー展示空間
白い壁に沿って作品が並ぶギャラリー内部

カフェと展示空間が無理に分けられている感じもない。高い天井と打ちっぱなしコンクリート、控えめな照明のおかげで、ギャラリー自体もMUGの建築的な雰囲気と自然につながっている。だからここを単なるベーカリーカフェよりも、小さな展示を一緒に楽しめるギャラリー型カフェと紹介してもよく似合いそうだ。雨の日は屋外活動が制限されがちだが、作品を眺めてコーヒーを飲むだけでもデートコースの一つが完成するという点も良かった。

濃い色の長いバーとウッド棚のMUGカウンター

カウンターもまた広々として爽やかだ。濃い色の長いバーと温かみのあるウッドの棚を組み合わせて、全体のインテリアとよく調和している。

窓際の席が一番いい理由

ギャラリーを抜けて奥へ入ると、本格的なカフェ空間が広がる。写真で見るより実際の空間はずっと広くて長い。天井はコンクリート構造をそのまま見せながら高く開いていて、大きな柱と曲線に沿って続く構造のおかげで、壮大でありながら独特な雰囲気が感じられる。

全体的に打ちっぱなしコンクリートとウッド、金属素材が調和している。ともすれば冷たく感じられがちなコンクリート空間に、明るい無垢材の家具と柔らかな間接照明を使って心地よさを加えている。

何よりMUGの最大の魅力は大きな窓だ。建物の片側の壁をほぼ埋め尽くすほど大きな窓が続き、その向こうに山と庭園の風景が広がる。窓のすぐ前には2〜4人で使いやすいテーブルが長く配置されていて、個人的にはこの席を一番おすすめしたい。

窓の外に見えるのは建物や道路ではなく、木と山だ。だから人が多い大型カフェなのに、座っていると思ったよりゆったりと感じられる。特にこの日のように曇っていたり雨が降っている日には、山の稜線にうっすらと霧がかかり、木々の緑がより鮮やかになる。コーヒー一杯を前に、ただ窓の外を眺めているだけでも癒される感じがした。

大きな窓越しに雨降る山と庭園が見える室内

建物の反対側からも、大きなガラス窓越しに屋外庭園と木々がそのまま見える。室内と屋外の境界があまり大きくないので、まるで森の中にカフェを作ったかのような感じもする。

ベーカリーの陳列台とパンが売り切れる時間

室内中央に長く続くベーカリー陳列台

MUGはコーヒーだけでなく、多様なパンとケーキも一緒に楽しめるベーカリーカフェだ。室内中央に長く続くベーカリー陳列台には、様々な種類のパンがたっぷり用意されている。空間自体がとても広いので、陳列台も小さなパン屋のように一角に固まっているのではなく、カフェ空間の一部のように長く配置されている。

トレーを持ってゆっくり見て回りながら食べたいパンを選ぶ楽しさがある。パン一つ一つのサイズもかなり大きめなので、飲み物と一緒に一つずつ選んで分け合って食べるのにも良い。ただ、あまり遅い時間に行くとパンが売り切れているとのこと……私たちは2時ごろ行ったが、ほとんどのパンが売り切れていた。

MUGのベーカリー陳列台に並んだパン
大きめサイズのMUGのベーカリーメニュー
午後の時間帯でパンが減った陳列台
ケーキとデザートが並ぶMUGのショーケース
MUGのシナモンロールが並ぶ陳列台

MUGで最も有名なベーカリーメニューの一つがシナモンロールだ。季節や使う材料によってシナモンロールの構成が少しずつ変わるのも特徴だという。基本的に外は軽く焼けて香ばしく、内側はしっとりとした食感を生かしていて、シナモン特有の柔らかな香りがパンの間に自然に広がる。

シナモンロール以外にもケーキやデザート類、様々な種類のベーカリーが用意されていて選択肢がかなり多い。コーヒーだけ飲むより、ベーカリーやケーキを一つ選んで一緒に楽しむことをおすすめしたい。

何より、ここではどこに座って食べるかも重要だ。私たちは窓の外に水景と緑の風景が見える席に座ったが、雨の降る風景を眺めながらデザートを食べる時間がとても良かった。ベーカリーを選んで注文し、窓際の席に座ってコーヒーを飲み、途中でギャラリーの作品をもう一度眺め、雨が少し止んだら屋外庭園を散策する、という具合にかなり長く滞在できる。だからカフェ一箇所を訪れたというより、展示・ベーカリー・庭園・散策を一緒に楽しむ複合的な空間に来たような感覚が強い。

注文したドリンクとデザートの味は?

アメリカーノ

黒いマグカップに入ったMUGのアメリカーノ

デザートが甘めなので、一緒に飲む飲み物にはアメリカーノを選んだ。すっきりして気負わず飲めるスタイルなので、シナモンロールやケーキと特によく合った。甘いデザートを一口食べてアメリカーノを飲むと、口に残る甘さを整えてくれてつい手が伸びる。黒いマグカップもMUG全体の雰囲気とよく合っていた。窓の外に雨が降る風景を眺めながら温かいアメリカーノをゆっくり飲むと、やはり雨の日はこういう時間が一番いい。

窓際の席に置かれたアメリカーノと窓の外の風景
淡い緑色のアボカドスムージー

アボカドスムージー

一緒に注文したアボカドスムージーは、見た目にも柔らかさが感じられる淡い緑色だ。写真のようにカップいっぱいにクリーミーに盛られて出てくるが、一般的なフルーツスムージーのように爽やかさが強いというより、アボカド特有の柔らかく香ばしい味が中心だ。食感もかなり濃厚でどっしりしているので、飲み物でありながら軽いデザートを食べているような感じもした。刺激的な甘さよりクリーミーで柔らかい味が好きな人に合いそうだ。コーヒーを飲まない人と一緒に訪れたときに選ぶのにも良いメニューだった。

レモンクリームとドライレモンを乗せたレモンクリームチーズシナモンロール

レモンクリームチーズシナモンロール

今回注文したベーカリーの中で見た目からいちばん目を引いたメニューはレモンクリームチーズシナモンロールだった。大きめのシナモンロールの上を黄色いレモンクリームがたっぷり覆い、ドライレモンまで乗っているので、テーブルに置かれた瞬間から写真を撮りたくなる。

一口食べると、シナモンの香ばしい風味と柔らかなクリームチーズがまず感じられ、続いてレモンのさっぱりした酸味がついてくる。普通のシナモンロールは途中から甘さが少し重く感じられることもあるが、レモンが加わると味がずっとさっぱりする。クリームチーズの香ばしさとレモンの爽やかさがバランスを取ってくれて、思ったより気負わず食べられた。パン自体も内側がしっとりしていて、クリームと一緒に食べやすかった。MUGのシグネチャーがシナモンロールなだけに、初めて訪れるならひとつは必ず味わってみることをおすすめしたい。

ココナッツパウダーとチェリーを乗せたレミントンケーキ

レミントンケーキ

四角い形にココナッツパウダーがたっぷりまぶされたレミントンケーキも一緒に注文した。上には丸く盛られた白いクリームと赤いチェリーが飾られていて、クラシックでありながらかわいらしい見た目だ。レモンクリームチーズシナモンロールと並べると、それぞれの雰囲気が違って写真映えもいい。

フォークで切ったレミントンケーキの断面

フォークで切ってみると、ケーキ生地は柔らかく、外を包むココナッツを噛むと独特の香ばしい風味が加わる。甘いケーキだが、ココナッツのさっぱり感があって思ったより飽きなかった。特にアメリカーノと一緒に食べたときに相性が良かった。爽やかで華やかなレモンクリームチーズシナモンロールと、香ばしく柔らかなレミントンケーキを一つずつ注文して分け合うと、味の対比も良く、二つを一緒に注文するのも悪くない選択だった。

窓際テーブルに並んだ飲み物とデザート2種

雨の日の彦陽デートコースとしてどうだったか

MUGは一般によくある蔚山の大型カフェとは少し違った。規模が大きくベーカリーの種類が多いだけで終わる場所ではなく、ギャラリー、建築、庭園、散策路、ベーカリーが一つの空間の中で自然につながっている。カフェに入ってすぐ作品を軽く鑑賞し、室内で気に入ったベーカリーを選んだ後、大きな窓の前に座って山と庭園を眺める時間が、雨の日のデートとしてより良かった。

雨が止めば、屋外庭園と生態池の周りをゆっくり歩くこともできる。位置は蔚山の都心から少し離れているが、むしろそのおかげで周囲の風景がゆったりしている。彦陽や蔚州郡方面へのドライブを計画しているなら、あえて目的地に選んで訪れてもいいくらいだ。

特に蔚山で雨の日のデートにどこへ行くべきか悩むことがあるが、MUGは室内空間だけでも見どころと滞在できる空間が十分にある。ギャラリーで作品を見て、ベーカリーとコーヒーを楽しみ、大きな窓越しに雨降る山を眺めていると、2〜3時間があっという間に過ぎる。蔚山の雨の日に行ってみたい場所、彦陽のデートコース、蔚山の大型ベーカリーカフェを探しているなら、MUGをおすすめしたい。ただコーヒーを飲んで出てくるカフェよりも、もう少しゆっくり滞在したくなる理由がある場所だった。

場所

MUG(카페 먹)카페 먹

90 Hyangsandagae-ro, Sangbuk-myeon, Ulju-gun, Ulsan, South Korea울산광역시 울주군 상북면 향산다개로 90

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