エッセイ漫画で読む逃避と選択|小さなスケッチブック(작은 스케치북)
要約
『小さなスケッチブック(작은 스케치북)』は、作家サンヒョン(Goraein)の物語を四角い枠の中の簡潔な文章で綴ったエッセイ漫画(에세이툰)で、英題はLittle Sketchbook。忠清北道・丹陽(단양)の山道にある癒やしの空間で読み、途中で眠ってしまってから再び開いても気分が良く、20代前半から今までの感情が重なって見えた。『小さなスケッチブック』は手元に置いても、大切な人への贈り物にしても良い一冊だ。

確認済みの情報
- 作家
- サンヒョン(Goraein)
- 形式
- エッセイ漫画(에세이툰)
- 読んだ場所
- 韓国・忠清北道丹陽(단양)
- 初出日
- 2023年7月27日
2023年7月27日 時点で書き手が記した価格 · 自動更新されません

丹陽の山道で読んだ『小さなスケッチブック』はどんな本?
最近の週末はこう過ごしています。車を走らせて忠清北道丹陽(タニャン)にあるとある山道へ上っていくのです。
そこには本を読むのにぴったりな、自分だけの癒やしの空間があります。そこで先週末に読んだ本が『小さなスケッチブック』という本でした。
エッセイのおすすめ本を探していて見つけたこの本は、淡々としながらも深い余韻を残す文章で綴られています。ブックカフェに置いておきたくなるようなこのエッセイには、最初のページから静かに読者の心の扉をノックする、作家サンヒョン(Goraein)の物語が収められています。


四角い枠のエッセイ漫画は、なぜ贈り物にも向くのか
四角い枠の中にぎゅっと詰め込まれた、少し特別なこのエッセイ漫画は、自分用に持っていても良いし、大切な人へのプレゼントにも良い本だと思います。


四角形の中に収められた簡潔な一言一言が、今の私たちを作った記憶であり、これからの私たちを形作っていく記録です。この文章を一つひとつ読んでいると、知らぬ間に目がとろんとしてきて少し眠ってしまい、また目を覚まして読むと気分が良くなります。

「逃げ出したい気持ち」から始まるサンヒョン作家の物語
エッセイのおすすめ本『小さなスケッチブック』は、「逃げ出したい気持ち」から物語が始まります。

作家が語る最初の「逃避」は、18歳で学校を辞めたことでした。家庭の事情に加えて心身の痛みが重なり、心の奥深いところから少しずつ「逃げる」という言葉がにじみ出てきます。

固い決意のもと、苦しんで下したその最初の逃避は、その後この人の人生の方向を決める物差しになります。『小さなスケッチブック』の作家は、揺れる心と行き先の見えなさの中に閉じ込められながらも、結局は目の前の一歩を踏み出す方法を、わずかずつでも学んでいきます。人生の岐路で自ら下した選択の前で、動じずにいる方法を。

そして、その選択に責任を持つ方法も学んでいきます。最終的には数々の鍛錬を繰り返した末に、より柔らかくなった心で、押しのけたかった目の前の人生をより力強く抱きしめる方法、抱きしめるために透明に強くなる方法を身につけていくのです。

20代前半から今までの感情と重なって見えた文章
こうした内容を読んでいると、『小さなスケッチブック』の中身は、私が20代前半から30代の今まで生きてきた行動や感情を映しているのではないかと思えてきます。


人生という試練は硬くて折れやすいけれど、その硬さは柔らかさと一つに結びつくことができると私たちは気づきます。そして私たちは硬くも柔らかくもあれるし、硬くて柔らかい心は生き、そして愛することができるのです。






