音楽が苦手でも読める芸術本、39人の物語|ホッパーの光とバッハの砂漠
要約
『ホッパーの光とバッハの砂漠(호퍼의 빛과 바흐의 사막)』は、キム・ヒギョンが美術と音楽をまたぐ39人の芸術家を紹介した韓国の本だ。音楽の本には手が伸びにくかった筆者も、ユーモラスな目次、馴染みのあるドラマ・映画音楽、QRコードで聴ける音楽のおかげで約30分で読み切れた。Hopper's Light and Bach's Desert は、気負わず芸術の教養を広げたい人にちょうどよい一冊だった。

確認済みの情報
- 書籍
- ホッパーの光とバッハの砂漠
- 著者
- キム・ヒギョン
- 読了時間
- 約30分
- 登場する芸術家
- 39人
2023年7月24日 時点で書き手が記した価格 · 自動更新されません
音楽が初めてでも読める?39人の芸術家の物語
美術関連の本は最近それなりに読んできたが、音楽関連の本はほとんど読んだことがなかった気がする。美術は解説を読めば理解でき納得もいく一方、音楽の解説は読んでも「そうなのかな?」と疑問が残ることが多かったからだ。頭では理解できても共感まではいかないので、音楽関連の本にはなかなか手が伸びなかった。しかし今回の本は、音楽と美術を合わせた39人の芸術家たちの物語だった。

ホッパーの光とバッハの砂漠



著者キム・ヒギョンと傾向別に分かれた目次
著者のキム・ヒギョン氏は、韓国芸術総合学校の兼任教授を務めるほど芸術に造詣が深い人物だという。専攻は法学だが、文化芸術分野の影響力を高く評価し勉強を続け、関連専攻で修士・博士課程を修了。その後は映画評論家、漫画・ウェブトゥーン評論家としても活動し、複数の書籍を発刊してきた経歴を持つ。


目次を見ると、やや新鮮な構成になっている。年代順や似た時代背景でまとめられていると思っていたが、アーティストの傾向別に目次が分けられていた。

やや今どきのユーモラスな流行語がカテゴリーのテーマ語になっている。読む前から軽い気持ちで臨めるようにという、著者のセンスではないかと思う。

QRコードで音楽を聴きながら読む芸術家のエピソード
それだけでなく、私たちがよく知るドラマや映画の音楽を通じて共感を引き出しながら、難しくなく一つひとつ語られていく。


音楽家のエピソードを紹介する際には、こうしてQRコードをたどって関連の音楽を聴くことができた。パヴァロッティの「誰も寝てはならぬ」を聴きながらパヴァロッティの逸話を読むと、挫折の末の成功という感動がより深く伝わってきた。

誰もいない砂漠で余生を過ごさねばならず、ただ一人の作曲家の音楽だけを聴くか演奏しなければならないとしたら、間違いなくバッハを選ぶだろう
本のタイトルにある「バッハの砂漠」は、この一節から引用されたようだ。


それだけでなく現代芸術についても本に記述されており、より親しみやすく感じられた。


約30分で読み切れて芸術家が記憶に残る構成
本の最後のページには概要がまとめられており、美術家は美術家で、音楽家は音楽家でそれぞれ構成されているため、思い出せないときに探しやすい。約30分で読了できる本だ。軽く読んで軽く閉じればよい本なので、より気負わず読めた。しかし読み終えた自分は39人の芸術家を学んでいた。普段は馴染みがなく感じていた音楽関連の書籍も、気軽に読むことができた。

人は去っても芸術は残る
本当にその通りだと思う。しかし芸術家たちは芸術を通じて人も残した。おかげで私はその人自身についても学んだ。教養を積むための本が必要なら『ホッパーの光とバッハの砂漠』は、とても軽くて良い一冊だ。






